介護食を作るときに使用する機器や道具

介護食を作るときに使用する機器や道具

飲み込む力や噛む力が弱くなると、通常の食事では食べるのに苦労したり、誤嚥や窒息などの可能性があります。
そのため、通常よりも柔らかく加工したり、飲み込みやすいように工夫した介護食が必要です。
介護食を作る場合、用意しておくと便利な機器や道具があります。
ミキサーはペースト状やポタージュ状にするのに便利な機械で、なめらかに仕上がるため、固形物を残したくない場合に便利です。
容量が大きい印象がありますが、一人用からの小型なタイプもあり、固形物を粉末状にできるオプション機器が付いているものもあります。
ハンドブレンダーは、先端にセットされた刃が回転することで、具材を細かく刻んだり、混ぜ合わせたりすることができる道具です。
一般的にミキサーより小型で、先端のアタッチメントを付け替えれば泡だて器などにも使え、小さく刻んだものからムース状のものまで自由自在に加工できます。
調理家電以外では、すり鉢やおろしがね、裏ごし器などは少量を調理したい場合に向いています。

介護食ではミキサーが活躍することが多い

介護の現場で食べられている食事のことを介護食と呼びますが、一般的な食事と若干の違いがあります。
高齢者や身体の不自由な人でも安心して食べることができるように工夫がされている特徴がありますから、喉に詰まってしまうようなリスクを減らすためにミキサーが活用されています。
ミキサーを使用することで食材を細かくすることができますし、ペースト状にすることで高齢者などでもスムーズに食べることが可能です。
介護食では見た目はペースト状で似たような感じになってしまうことも珍しくありませんが、味付けなどに変化を出すことで美味しく食べられるようになっています。
スプーンで簡単に食べられますから、自分で食事をするときも安心できますし、介護士がサポートするときも口まで運びやすい特徴があります。
健康的な高齢者であれば形があるような状態でも味わうことができますから、介護食の内容にも大きな違いがあるかもしれないです。
介護施設によっても違いがありますから、最初にチェックしておくと安心できます。

筆者:生野謙

筆者プロフィール

山口県岩国市生まれ。
介護食についての気になる情報を発信しています。